水中銃  





道具は体の延長。
わずかな抵抗や違和感も、長時間のダイブでかなりの疲れやストレスになる。
それらをうまく調整してやるだけで、水中での滞在時間や,魚の寄せも変わってきます。
市販されているパイプの銃でも、目的・環境に応じて自分の手に合ったものへと改良を加えること、
常にベストの状態に手入れを怠らないことで、それを自分の体の一部とすることができる.

その先に求めたものは、この世に一つしかない、自分だけの銃
シャフトの飛び具合、機関部の微妙な調整、グリップを握ったときの感触、シャフトが付いている時と、撃った後の銃の浮力
行きたい海、突きたい魚 など、
様々な事を考えに入れ、機能性・使い易さ・強度をバランスよく調整し、尚且つ美しい
こだわり抜いたハンドメイドの水中銃

made in Senor の水中銃は,ビス、ボルト以外は全て手製で、(一部の銃は、市販のマズルを使っている)
機関部の複雑な形状も鉄ノコとヤスリを使い一枚の板から削りだした物で、
銃本体を含む全ての工程で、その加工に使われる電気工具はボール盤だけ。

今までも数々の失敗があり、後悔があるが、そこから知恵が生まれ銃を進化させてきた。
いつの日か “ これが完成品 ” と思える物に出会えることを願って・・・。

ここにある物は全て海で使用し、微調整を済ませた後、再度磨き上げられた物ばかりです

         







黒柿の銃


黒柿の魅力は削りだしていくうちに姿を現してくるその模様の美しさ
高価で、そのうえ良質の物は手に入れることすら困難
特に本体部に使う様な長尺物は滅多に出てこない
しかもどのような模様が浮かび上がるか予測できないこの材料を使うのは、まさにギャンブル。
それゆえに綺麗な模様が現れたときの喜びはやった者でないと分からないでしょう。
浮力はシャフトを付けるとマイナスめで、潜行時にはほとんど抵抗が無い
シャフトが出てしまえば浮くように仕上がるので、非常に使いやすい





ローズの銃


ローズは他の木に比べて、比重が若干重く、
それのみで銃を作った場合、撃った後の銃の浮上速度が遅くなるため幾分か扱いにくい。
独特な黒い光沢が非常に美しいので、
グリップに使うか、アクセントに張り付ける等して使うとまた違った味わいの銃が出来上がる。




張り合わせの銃


木のそりが止まらなかった時に、薄く切って他の木と張り合わせることも有るが、
基本的には、飾りとしてアクセントを付けたい時に、薄く切った他の木を張り合わせる事が多い
下の写真は備州檜の本体に、上部はローズ・下部には黒柿を張り合わせたもので、グリップはローズ。







チークの銃


チークはそれ自体が油分を多く含んでいるため、耐久性・耐水性が強い。
伸びや縮み、そりといった狂いも少なく、古くから船舶の用材に使われてきた。
本体部を若干太くすることで、大物狙いの太いシャフト・強いゴムにも充分対応できる強度と浮力を得ることが出来る。
浮力も非常に扱いやすく仕上がるので、水中銃には最も適した素材かもしれない





フロントグリップの銃


今のところ唯一のフロントグリップ
オーストラリアの大会で知り合った選手が自分でデザインして作ったというグリップ
木のグリップでは困難な機関部も、ビス止めのグリップなら容易に出来るので作ってみた。
水中でのバランスが非常によく仕上がったので、お気に入りの一本になった。






Alberto March (1998 World Champion) に送った銃


この銃は今の流行に合わせた試みを施してみた。

シャフトをラインで押さえるようにし、シャフトと平行にゴムを引けるようにウイングを付けた。
   
                      http:// www.you tube.co m/watch ?v=6bnl fFUYUL4