手銛





現在私たちが使用している手銛は、“海の潜水”の前リーダー、篠原氏の製作した手銛をベースにしている。

以前、越前で大会が開かれたときに1500mmの2本繋ぎで、いままでに見たことの無いようなスマートな手銛を持った人がいた。
話を聞いてみると日本の人が作った物らしい。それならその人に合わせて欲しいと頼んで、後日紹介して貰ったのが篠原さんとの出会いです。
作って売っているという事だったので、さっそく一本作って貰う事にした。
当時彼は、1枚バネ・2枚バネの仕掛けを使っていたので、ついた魚を確実に取り込むためにチョッキ銛を勧め、
もっと長い手銛を作って欲しい ・ 後が浮き上がるのでテーパーをつけて容積を減らして欲しいなど、いろいろな注文もつけた。
そしてそれにしっかりと応えてくれた。
このように、二人して海に行けばよく道具のことで語り合ったものです。
彼とはそうこうして交流を深めていきました。

下の写真は篠原手銛のテーパー部分です。
下のほうは本来の物で、特殊な技法でステンパイプを叩いてテーパーをつけている。
このやり方は失敗する事が多く、コストも高くつくという話を聞いたので、
 “それならゴルフのカーボンシャフトを継ぎ足したらいいんじゃないか” と言ったところ、しばらくして写真上の手銛が送られてきた。
これなら簡単に出来てしかも安上がりだ、しかも強いと、 なかなか好評だった。
このことが有ってかどうかは分からないが、その後 手銛にゴルフのカーボンシャフトを使う人を多く見かけるようになったように思う。
                                      

最近の手銛は後部もテーパーを付けて細くしているのが当たり前になっているが、
篠原さんに聞いた話、 “ゴムを持って大きな魚と引っ張り合いになった時、銛が抜けて胸めがけて飛んできたという経験をした人がいて
そんな事も有るからあまり細くしたら危ないよ” ということを言っていた。
実際私もイソマグロとゴムを持って引っ張り合いをした事がある。
その時はゴムってこんなに伸びるのかと思うくらいに引き伸ばされ、そしてちぎられたが、もし身切れして銛が抜けていたらと思ったらゾッとします。
それから後大物突きの時、ラインは手元を通して本体に繋ぐ様にしています。


  


                                                                             


最近主に使用している手銛
上から篠原手銛の1500mm×2、中継ぎ1300mm、銛先までで4800mm
次が、篠原手銛で先をゴルフシャフトに付け替えてある。1800mm×2で、銛先までで4100mm
一番下は伊藤手銛のカーボン、1800mm×2で銛先までで4100mm














シンガネ(押し棒)の材質は,使っている手銛や魚突きの内容で変えることも有るが、
SUS304のPP線や、RIFFEのシャフトを削って使う事が多い。
チョッキは ’85年頃から下の写真の形に定着した。
材質はおもに420J2を使っている。







 '65年頃〜、まだ手銛を竹で作っていた頃使っていた仕掛け。
シンガネは友人に作ってもらった物。
チョッキは釣り道具屋で市販されていたもので、竹のような軽くて強度のない手銛にゆるいゴムを使っていても、とにかくよく刺さる。
最近は何処にも売っていないので、もし心当たりのある人は連絡お願いします。






ひょうたん(だるまフック) ’80年頃、左の写真の右側の形になったが、大きなハタと穴の中で引き合いになった時、
溶接が外れ魚を逃がしてしまった。

そんな事もあり ’85年ごろに左側の現在の形に変わった。材質はチタン

下の写真はチョッキを使い出してからひょうたんが出来るまでの間使っていた仕掛けを、簡単に再現してみました。
これは高知の漁師に教えて貰った物です。








以前はラインで輪を作ってそこに掛けていたが、手銛を放ったとき、そこに引っかかり魚を逃したことがある。
そんな事があって今のような形に定着した。
上から掛けるタイプと、横から掛けるタイプ、どちらの方が良いと言う訳でも無いので両方使っている。

ちなみに私たちはこれを “おうちゃくがけ” と呼んでいる。


          復刻版
以前使っていたストラップの後部を掛けるやり方。
こちらの方が、ゴムを引く際に抵抗無く引けた様に思える。
ただし掛けるのにちょっとしたコツがいる。






以前小笠原でイソマグロと引き合いになった際、接着が悪かったせいもあるのだろうが、
外れて魚に手銛を持っていかれたことがある。
それ以来接着部にはノックピンを入れ、抜けないようにしてある




巻き結びを続けていくとこのように結び目がらせん状になる。
一巻き一巻き縛っているので、何処で切れても解けないし、結び目が滑り止めになる。